2019-01-01から1年間の記事一覧
それぞれ5曲入りのミニアルバム。 作詞作曲、および音のすべて御本人! ボーカル、そしてコンサーティーナ(バンドネオンを小型にした感じの蛇腹楽器)、他にフルート、オルガン、ギター……パーカッション類とか、海のざざざーって音まで。ほぼアンプラグド、…
オツージーさん初のフルアルバム。 作詞作曲は御本人、アレンジおよびミックスはDr.HB氏。カッコいい!30年の歴史に幕を閉じた平成ポップスのカッコいいところを濃縮還元して、カッコ悪いとこすらもチャームにしてしまう底深さ。 これ一枚あったら、他の平成…
ボーカル・ギター=結美 サックス=長谷川和彦 フルート=森本優子 トロンボーン=五島健史 ピアノ=樋上千聡 ベース=李庸恩 パーカッション=西村コージ ギター=カオリーニョ藤原(ゲスト)ボサノババンド・チャイルルの1st。ジョビンのスタンダードの他、…
ギタリスト荻野やすよしさん全作曲・プロデュースによる「音・人・旅(おとなたび、と読む)」のアルバム。 インストは歌よりモノを言う、かもしれない。私事だが、外出先、近場をうろつくにも旅行するにも、決して音楽プレイヤーは持参しない。そこでの景色と…
ジャズボーカリストのMEGU AdawasさんとNaokoさんによるデュオ。ピアノは高岡正人氏。 こちらも、ライヴ鑑賞したのちにアルバムを聴いた。インディーズもしくは完全なる自主製作盤というのはたいてい、アーティスト当人達の求める音楽性とか意志が最も色濃く…
関西拠点にジャズ・ボサノバ・オリジナル曲で御活躍のボーカリスト、シオンさん初のアルバム。スタンダード6曲をピアノの石川武司さんがアレンジ。ギター上川保さん、チェロ成川昭代さん。ライヴに幾度か行かせて戴いているが、こうして音のみで触れてみる…
関西を中心に御活躍のボーカリスト青木美香子さんのアニソンカバー(一部洋楽、オリジナル曲含む)アルバム。かつて前川陽子、堀江美都子、大杉久美子といった歌姫がアニメの幕開けや幕引きを時には本編以上にメロウに輝かしく彩った時代がございました……と過…
●徳丸純子『青のないパレット』(昭58) 全編曲、清水信之。全体は意外とセピア寄りの旧き品よき、明朗さと陰影が半分ずつのアイドル像が丁寧に造られた印象。 でも私的には清水氏らしいエッジの効いた『ガラスの靴はいらない』等がツボ。徳丸さんの声質もベス…
●篠ヒロコ『悪い遊び』(昭45)他 女優業よりも、いずみたく門下からの歌手デビューが先だったとは! アダルティーと青春の間を見事に歌いあげている。 リリースは長く続いたし、ドラマ『金妻』では歌唱シーンもあったそうだから、歌への愛はあるよね? せめて…
●ニャンギラス『最初で最後』(昭61) おニャン子クラブ内の所謂色物ユニット。とは言えかっ飛ばしているのはシングル曲ぐらいで、他は夏終盤のリリースに合わせたアイドルナンバーがならび時に切なくさせられたりも。 樹原亜紀って良い素材だと思う。渋谷系の…
●ハイ・ファイ・セット"COLLECTION"(平元) 2枚組のライヴ盤。代表曲、満遍なく選ばれたアルバム曲、更には前田憲男編曲によるエリントンメドレー等、サービス満点。クールな技巧と豊かな叙情を客席気分で満喫。 私的には山本夫妻デュエットの"OH! LUCKY LAD…
●森山加代子『しんぐるこれくしょん』 '70年代の歌唱。新たに開拓したサンバ路線、往年の洋楽、そして酒と煙草の似合うミディアム歌謡(西田佐知子っぽい感じ)……どのジャンルも、年季を入れた重みと軽快さを伴い響く。 私的には単調ゆえに説得力の要りそうな…
●二葉あき子『フランチェスカの鐘』 声楽出身の流行歌手が多くいた中で最も演技派なのでは?「二葉あき子と知れずとも良い」とばかりに曲により像を見事に変えて見せる(ただ低音で凄む女を演じる様子は少しぎこちなく可愛い)。 好きなのは『村の一本橋』。和…
●吉田美奈子"FLAPPER"(昭51) 自作曲は少ないが、当時のファミリー勢揃いで豪奢なサーカスの如く真摯にふざけていて、乙女なポップスでもやさぐれ歌謡曲風味でも、後年のような仙境を思わせる曲でも、美奈子さんは平等に、メインボーカルと言うより楽器の一種…
●沢たまき『ベッドで煙草を吸わないで』(昭47) 熟成した唄声とドラマの姐御キャラで人気に。 この盤は当時ありがちな流行歌カバー(自身の曲含む)と侮り聴けば。過ぎし日を湖底で永劫語り続けるような音色はオリジナルを消し去り(サントワマミーの咀嚼とか見…
●デビッド・ベノワ『ジス・サイド・アップ』(昭60) まるで全曲が異なる映画のサントラのよう。壮大なのもあれば、コメディやハードボイルドも。どれにせよ聴き手を選ばぬ包容力にうっとり……してたらラスト、CDのみ収録のピアノソロ曲で突如流転する内的宇宙…
●高井麻巳子『いとぐち』(昭62) 基本統一感ある造りだが。高橋幸宏作曲(!)のテクノ寄りな『こわれかけたピアノ』から、ありそうで少ない和テイスト薫る『風鈴物語』への異色な流れが堪らない。 『木綿のハンカチーフ』を更にシビアにした風な『約束』もいい…
ピアノ小場真由美さん、コントラバス中村仁美さんによるデュオJasmineの2nd。二人のオリジナル曲をはじめ独自の調理によるスタンダードジャズ、フュージョン(ジョー・サンプル)、クラシック、ポップス(ビートルズ等)が並ぶ。ゲストミュージシャンにパーカッ…
<自然体で大胆なフットワークで国境を越え、突き詰められた繊細な世界観で唄を紡いでゆく、活動の場は主にジャズクラブでありつつも、カテゴライズ(「歌手」という言葉でさえ)が無意味に思える人。 2ndアルバムは全編ピアノ牧知恵子さんとデュオ。既成の…
シャンソン、クラシック、更にはロック…と、幅広いジャンルで国内外問わずライヴやレコーディングに参加、更には演奏でなく役者として朗読劇もされているという多才で謎めいたピアニスト、アルベルト田中氏'14年リリースのリーダーアルバム。何がいちばん謎…
(平成21年10月16日のライヴの感想) ジャズバーにて、橋本一子さん、橋本眞由己さんのライヴ。 一部が一子さんのソロピアノ&唄、二部が眞由己さんの唄と一子さんとのデュオ。 テーブル席が並ぶ中、グランドピアノの背後をカッコで括る風なカウンターがあり…