武川蔓緒(つる緒)の頁

みじかい小説を書きます。音楽や映画の感想つぶやきます。たまに唄います。成分の80%は昭和です。

2021-01-01から1年間の記事一覧

ドラマ『非情のライセンス』鑑賞記録<七>

<昭和48~55年、天知茂が特捜部刑事を演じたドラマシリーズ。好みのエピソードの感想を書いてゆきます。ネタバレを多少含みますので御注意を>第2シリーズ42話『兇悪の時効』 かつて赤線にいた女二人の数奇な運命が、当時の?モノクロ写真をフラッシュバッ…

ドラマ『非情のライセンス』鑑賞記録<六>

<昭和48~55年、天知茂が特捜部刑事を演じたドラマシリーズ。好みのエピソードの感想を書いてゆきます。ネタバレを多少含みますので御注意を>第2シリーズ17話『兇悪の誇り』 岡田光治によるやはりデコラティヴな脚本で、主演は加茂さくら。元子爵家令嬢で…

ドラマ『非情のライセンス』鑑賞記録<伍>

<昭和48~55年、天知茂が特捜部刑事を演じたドラマシリーズ。好みのエピソードの感想を書いてゆきます。ネタバレを多少含みますので御注意を>第2シリーズ7話『兇悪の黒い天使』 ゲスト影万里江。弘田三枝子かしばたはつみのようなルックスとアーモンドな…

ドラマ『非情のライセンス』鑑賞記録<四>

<昭和48~55年、天知茂が特捜部刑事を演じたドラマシリーズ。好みのエピソードの感想を書いてゆきます。ネタバレを多少含みますので御注意を>第2シリーズ1話『兇悪のアリバイ』 ゲスト中村玉緒。木暮実千代の回と似て、女優にクローズアップし過ぎてエピ…

ドラマ『非情のライセンス』鑑賞記録<参>

<昭和48~55年、天知茂が特捜部刑事を演じたドラマシリーズ。好みのエピソードの感想を書いてゆきます。ネタバレを多少含みますので御注意を>●第1シリーズ41話『兇悪の試験地獄』 受験は大して描かれず。受験生の母(福田公子)をはじめとする、きれいに装…

ドラマ『非情のライセンス』鑑賞記録<弐>

<昭和48~55年、天知茂が特捜部刑事を演じたドラマシリーズ。好みのエピソードの感想を書いてゆきます。ネタバレを多少含みますので御注意を>●第1シリーズ21話『兇悪のメロディー』 ゲスト佐藤友美。まるで岸惠子が演じた雪女みたいな、凍てついた美女ぶ…

ドラマ『非情のライセンス』鑑賞記録<壱>

<天知茂が特捜部刑事を演じたドラマシリーズ。基本ハードボイルドだが、回によってセクシーあり、直球な社会風刺あり、人情やユーモアもあり。ゲストは毎度、当時の名バイプレイヤーから、若手、大御所、流行歌手まで数多く登場。70年代カルチャーも楽しめ…

映画・ドラマを観る<6>

●映画『8 1/2』(昭38) カメラは止らず、主人公を軸に、いや時に外し、近辺・夢想・過去で生きる者達を光と影に踊らせ、喋らせる。後半分り易く「夫婦」に焦点が合うが、それ以外の混沌が美しい。美女もデブも老人も、皆同等に脚光を浴び脈打ち、魅惑的。 「…

音楽を聴く<16>

●斉藤由貴『水響曲』(令3) 代表曲を御本家・武部聡志によりほぼ生楽器でリアレンジ。底にあるものは変らず、厚みある懐かしさが胸を熱くする。歌声はややハスキー? 芯ふくよかでいて、初々しい花弁と枯葉の魅力を併せもつ。儚く強く、芳醇で哀切。あまり好…

ユーチューブで音楽。

ユーチューブに自身のライヴやセッション、宅録等を気まぐれに載せております。https://www.youtube.com/channel/UCw3leKuFjz8mBxI8Ld4UR_A現在の曲目はこちら。①『6番目のユ・ウ・ウ・ツ』【Remix】/つる緒(唄)+境知成子(鍵盤)②『メランコリー』【Quarte…

映画・ドラマを観る<5>

●映画『レベッカ』(昭15) ヒッチコック作品。何の予備知識もなく観たので、お化け屋敷の幻想譚みたいな前半から、現実的?な方向への転換に面喰らったが。屋敷の内部は美しく。仮装(仮面ではない)舞踏会のシーンも良かった。私的にナンバーワンの衣裳は、冒…

音楽を聴く<15>

●沢知美『コンプリートシングルズ』(昭42~47) 芯ある声だが低血圧な趣。ヘッドホンで聴くと下方で寝そべっているみたいに感じる。前半は色香よりモデル的な品性が光り、「すすきの」とか世俗的なテーマにも高級感が。後半は酒量を増した風に凄味を増す。僅…

尾崎薫『光』(令元)

関西を拠点に御活躍のジャズベーシスト・尾崎薫さん初のリーダーアルバム。メンバーは全曲、 久米田廣道=サックス 野間由起=ピアノ・キーボード 尾崎薫=ベース 松本大=ドラムス のカルテット。収録された10曲すべてに、本人によるみじかい文章(連作で物…

音楽を聴く<14>

●山口美央子"NIRVANA"(昭56) 主にアイドルに書いた作曲家としての側面に近い明朗さが光る。でもやはり井上鑑との共同アレンジは、ちょい隣の中国から果ては涅槃まで、自在に飛びゆく(私的にはエッジーな"Nirvana"や『秋波』がやっぱり好き)。声がコケティッ…

映画・ドラマを観る<4>

●映画『舞踏会の手帖』(昭12) 若き日に舞踏会で踊った男達を訪ねて回る未亡人。以前観た時は男ってダメだなと思ったけど、もしや翻弄され疲弊してるのは女の方?という気も。回想或いは妄想?の舞踏会シーンの美しさと、今にも崩れそうにユラユラしてる医院…

音楽を聴く<13>

●斉藤とも子"20ANS"(昭56) 大村憲司、林哲司、瀬尾一三といった当時では最先端?の布陣で丁寧に造られている。独り言のような歌声はニュアンスがきっちり拾われ花ひらく。不似合いに思える快活な曲でもチャーミング。斉藤本人撮影によるメンバーのスナップも…

音楽を聴く<12>

●おニャン子クラブ"Circle"(昭62) 2枚組1枚目は、ソロデビュー組未発表曲(秋元康ノータッチ)をデビュー順に。こうして振り返ると当人のキャラクターと作家陣による世界観が順序も含めちゃんとメリハリ効いていたなと思う。滑らかな裏声は誰?と思えば内海…